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共同研究報告書

No.122

要旨:

共同研究報告書は、国際日本文化研究センターが主催した共同研究会で発表・討議された内容を収録した報告書で、商業出版されます。執筆者は、研究発表者、代表者等です。

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No.122

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越境と連動の日系移民教育史
――複数文化体験の視座――

根川 幸男 / 井上章一 編著    ミネルヴァ書房, 2016.6.20.   <ISBN: 978-4-623-07544-7>

はしがき
根川 幸男
目次
序章 近現代日本人の海外体験と日系移植民史の時期区分──「連動史」を描くために
根川 幸男
1 本書の目的──最遠隔地からみた日本列島、日本人、そして四重構造の帝国
2 歴史観と方法的課題──越境史、連鎖視点、跨境史、そして連動史観
3 近現代日本人の海外移植民史の時期区分
4 本書の内容
第Ⅰ部 近代日本人の越境教育と教科書
第1章 「帝国臣民」と「日系市民」の狭間で ──『米國加州教育局検定 日本語讀本』の編纂と内容分析
森本 豊富
1 『加州日本語讀本』の復刻
2 『加州日本語讀本』の編纂方針
3 『尋常小學讀本』の教授禁止項目
4 『加州日本語讀本』の編纂
5 『加州日本語読本』の内容分析
6 「日系市民」育成のために
第2章 ブラジル『日本語読本 教授参考書』の児童用歌曲
伊志嶺 安博
1 背景と問題提起
2 日伯における児童用日本語教育と唱歌教育
3 ブラジルの日本語教育における児童用歌曲の特徴
4 ブラジルの日本語教育における「唱歌」の到達目標
5 結論と課題
第3章 「渡航案内」にみる英語学習・異文化学習──移住者のための水先案内書
東 悦子
1 一世の英語学習・異文化学習
2 「渡米案内」について
3 筋師千代市編著『英語獨案内 附西洋料理法』について
4 片山潜著『渡米案内』について
5 英語学習の書として
6 異文化学習の書として
7 渡米者の教科書として
第4章 国定教科書にみる移植民表象──北南米と満洲の連動に着目して
石川 肇
1 国定教科書と日本の海外移植民
2 地理教科書の移植民記述
3 国定歴史教科書の移植民記述
4 国定国語教科書の移植民記述
5 国定教科書における帝国の勢力圏のウチ・ソトの相関性・連動性
第5章 戦前期南カリフォルニア地域の「二世教育」──南加中央日本人会と南カリフォルニア大学東洋科を中心に
松盛 美紀子
1 南加中央日本人会教育部と「二世教育」
2 南加中央日本人会青年部と「二世教育」
3 南カリフォルニア大学東洋科と日本人講師
4 戦略としての「二世教育」と越境性
第6章 北米日本人移民キリスト教会の越境教育活動と満洲
吉田 亮
1 北米・満洲間の越境教育史研究に向けて
2 越境キリスト者による満洲伝道──一九三〇年代
3 一九三〇年代の北米日系キリスト教会と満洲伝道
第7章 多文化カナダの「架け橋」たち──カナダにおける日本語学習者の変遷
野呂 博子
1 「架け橋」再考の試み
2 新渡戸稲造とカナダ日系社会
3 「架け橋」育成機関としての日本語学校──継承語から国際語へ
4 大学レベルでの日本語学習者──「インターカルチュラル」な日本語学習
5 「架け橋」の意味──変化と不変
第Ⅱ部 移民・越境者の文化・芸術・身体
第8章 文化使節と同胞慰問──ブラジルの藤原義江一人二役
細川 周平
1 「我等のテナー」の誇り
2 第一回旅行──一九三七年
3 移住地の歓迎
4 第二回旅行──一九三九年
5 我等のテナー、彼等のテナー
第9章 二世歌手の音楽歴──ハワイ松竹楽団のチヨコ・イダを中心に
中原 ゆかり
1 ハワイのカラオケと日系二世
2 子どもの頃の音楽経験──日本の歌を好きになる
3 ハワイ松竹楽団の青春時代──大戦後の二世楽団
4 カラオケの時代の懐メロ・ブーム──歴史に刻まれる二世楽団の時代
第10章 沖縄・日本本土・ブラジルを越境・還流する沖縄音楽レコード
高橋 美樹
1 日本における沖縄音楽レコードの制作──レーベルの設立
2 ブラジルの沖縄系移民制作の海賊盤レコード
3 海賊盤レコード制作の背景
4 〈越境〉する沖縄音楽レコード
5 〈還流〉する沖縄音楽レコード
第11章 衣と身体技法からみるブラジル移民──下着としゃがむことを中心に
西村 大志
1 衣と身体技法から歴史を読み直す
2 『伯剌西爾時報』にみる初期の洋装
3 しゃがむことと下着と立小便
4 風俗改良への志向
5 移民への風俗教育としての移民収容所と『ブラジル』の質疑応答
6 身体技法と経済変動
第12章 戦前期ブラジルにおける武道と教育
小林 ルイス
1 武道の意味とブラジルへの導入
2 ブラジルにおける第二次世界大戦前の武道の概要
3 武道関連の史資料の種類
4 武道の教育的役割
5 教育界における武道の普及
第13章 越境するスポーツと移民子弟教育──太平洋戦争直前期ブラジルにおける日系少年野球を事例に
根川 幸男
1 越境資源としてのスポーツ
2 ブラジルへの野球の越境と日系エスニックスポーツへの跳躍
3 ブラジルにおける日本語教育制限・禁止と野球の役割
4 二世、そして各種スポーツへのまなざし
第Ⅲ部 越境する人的資源の活用と政治経済的連動
第14章 ブラジル外国移民二分制限法前後の日系子弟教育──「日主伯従」に傾いた経緯について
飯窪 秀樹
1 移住史の叙述をたどりなおす
2 小学校に対する補助金交付の経過概略
3 ブラジル渡航情勢の変化と子弟教育
4 排日的傾向に直面してからの展開
5 子弟教育の維持と「日主伯従」化──一九三八、三九年
6 移民生活史と「おかみ」の視線を対照することの意義
第15章 戦間期ブラジルの独裁政権とナショナリズムの高揚
住田 育法
1 「排日的」ではない関係
2 新指導者ヴァルガスの誕生
3 ヴァルガス独裁の展開
4 ナショナリズム高揚と国民統合の政策
5 自殺が高めた独裁者没後の評価
第16章 旧南洋群島民間人収容所における教育と軍政初期の沖縄教育──主にテニアン島チューロ収容所の事例を手がかりに
小林 茂子
1 収容所内の教育実態解明に向けて
2 テニアン島チューロ収容所の生活実態
3 テニアン島チューロ収容所の教育状況
4 軍政初期の沖縄での教育──英語教育の導入
5 旧南洋群島収容所と沖縄との教育的連関
第17章 移民的徳の誕生──一九五〇~六〇年代の海外移民政策と政治的主体としてのブラジル日系人の形成
佐々木 剛二
1 ブラジル日本移民の「徳」
2 ブラジル日本移民をめぐる三つの主体像の形成
3 「エスニシティ」や「同化」の物語を超えて
第18章 移住・引揚・国内定住地としての福島と原子力発電所──地元エリート・県人会移民ネットワークを中心に
浅野 豊美
1 原子力発電所導入の背景としての人口流動
2 引揚者定住と国内開拓地としての福島
3 地元の指導者と県人移民ネットワーク
4 移民・植民の根幹にあるもの──郷土の意味
第19章 一九三〇年代の福島県に在留した日系二世
坂口 満宏
1 移民卓越県における日系二世の存在状況を把握する取り組み
2 一九三〇年代の福島県に在留した日系二世
資  料 移民関係事務担当局課の変遷──戦前期外務省機構図
柳下 宙子
あとがき──身体と建築
井上 章一
索  引
執筆者紹介
奥付

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